サッカー戦争(さっかーせんそう、1969年)とは、サッカーの試合での遺恨がきっかけとなって、エルサルバドルとホンジュラスとの間で勃発した戦争。人類史上最もバカバカしい戦争として知られる。また、レシプロ戦闘機同士の空中戦や撃墜が起こった最後の戦争としても知られている。1960年代におけるエルサルバドルとホンジュラスとの間の外交関係は、国境線問題や、約30万人にもおよぶエルサルバドル系農民のホンジュラス国内不法滞在問題などを巡り、悪化の一途を辿っていた。このため、充分に戦争が起こり得るだけの火種が既にくすぶっていたのであり、「サッカーが原因となった『史上最も馬鹿らしい戦争』」という巷間に流布しているイメージは、実のところ必ずしも適切なものとは言えない。ただし、くすぶっていた火種を一気に燃え上がらせる油を注いだのは、間違いなくサッカーである。1969年6月27日、メキシコシティで行われたサッカー・ワールドカップメキシコ大会の予選準決勝プレーオフ「エルサルバドル-ホンジュラス戦」は、3-2でエルサルバドルの勝利に終わった。これを契機に激化したホンジュラス国内の反エルサルバドル感情を背景として、試合終了後、ホンジュラス政府は国内に居住する全てのエルサルバドル人不法入国者を対象に強制送還を開始した。これに対し、エルサルバドル政府はホンジュラス政府を公式に非難、両国の国交は断絶した。