第一次インドシナ戦争(だいいちじインドシナせんそう)は1946年から1954年にベトナム民主共和国の独立に伴いフランスとの間で戦われた戦争。単にインドシナ戦争と呼んだ場合、この事を指す事が多い。ディエンビエンフーの敗北を受けて、フランスはベトナム民主共和国と和平交渉を開始し、関係国の間で和平協定であるジュネーブ協定が成立した。これによりベトナム民主共和国の独立が承認されたのだが、戦争中にフランスを積極的に支援し、共産主義の東南アジア台頭(ドミノ理論)を恐れたアメリカは、北緯17度でベトナムを南北に分割させることにさせ、南にはフランスの傀儡政権ベトナム国を存続させた。しかし、すぐにフランスはアルジェリアなどアフリカ植民地での事務に忙殺され、アメリカにインドシナの肩代わりを求める。ベトナム国は1955年10月、アメリカの強い影響力を受けたベトナム共和国(南ベトナム)となり、この分断国家状態が後に泥沼のベトナム戦争(1960年~1975年、第二次インドシナ戦争)の引き金になった。1956年6月にフランス軍は完全撤収し、80年に及ぶフランスのベトナム支配が終わった。